外壁材の1つであるジョリパット!塗装の前に知っておきたい注意すべきこととは?
2024.03.14 (Thu) 更新
外壁塗装に関心を持つ方や、家の外観へのこだわりを持つ住宅所有者の皆様、本記事では外壁仕上げ材として注目を集めるジョリパットについて、その魅力と活用法をご紹介します。
ヨーロッパからの風を取り入れたこの材料は、外壁だけでなく内装にも使える多才さで、日本の住宅環境にも新しい選択肢をもたらしています。
粘性が高く、自由度の高いデザインが可能なジョリパットは、個性的な住宅を実現したい方には特におすすめですので、個性的に仕上げたい方はぜひ最後までお読みください。
目次
□ジョリパットとは?外壁仕上げの選択肢について
ここではジョリパットの用途や特徴からメンテナンス方法まで、ポイントをかいつまんでご紹介します。
*ジョリパットの特徴と用途
ジョリパットはヨーロッパ発祥の塗り壁材です。
モルタル下地に直接塗り、個性的な仕上がりを実現します。
サイディングボードと異なり、現場ごとにデザインを変える自由度が特徴です。
*外壁仕上げ材の選択
外壁材には塗り壁とパネルの二種類があります。
ジョリパットは「塗り壁仕上げ」に分類され、湿式工法による施工が行われます。
他にもリシン仕上げやスタッコ仕上げなどの種類がありますが、ジョリパットは先述したように個性的なデザインを生み出すことが可能です。
*ジョリパットの普及とメンテナンス
新築住宅におけるジョリパットの使用が増えています。
1970年代に発売されたこの材料は、特に近年、メンテナンスの時期を迎えている住宅が多いため、現場調査と適切なメンテナンスが重要です。
*耐候性とメンテナンスの注意点
ジョリパットは耐候性が高いとされていますが、紫外線の影響で徐々に色あせが起こることがあります。
これは、ジョリパットに含まれる顔料が紫外線で劣化するためです。
外壁の色が新築時と比べて色あせてきた場合は、耐久性が低下している可能性があります。
このように、ジョリパットはそのユニークな特性と美しい仕上がりで、住宅外壁の新たな選択肢を提供します。
しかし、適切なメンテナンスを怠ると、その魅力は半減してしまいます。
ジョリパットを採用する際は、適切なメンテナンスを心がけるようにしましょう。
□ジョリパット外壁のメンテナンス時期と注意点とは?
ここでは、ジョリパット外壁の塗り替え時期と劣化についてご紹介します。
1:塗り替えの目安
ジョリパット外壁の塗り替えは、築8~12年が一般的な目安です。
遅くとも築13~15年以内に塗り替えることが推奨されます。
新築からの年月が経過すると、カビや藻の繁殖、汚れの付着、細いひび割れなどの初期劣化が始まることを頭に入れておきましょう。
2:劣化症状の識別
外壁ジョリパットの劣化は個々の建物によって異なります。
主な劣化症状には、ジョリパット面の水の吸い込み、カビ・藻・コケの発生、ひび割れなどがあります。
これらの症状が見られる場合、塗り替えの検討が必要です。
大府市・豊明市・岡崎市周辺で塗り替えを検討している場合は、施工実績豊富な当社にお気軽にお問合せください。
3:紫外線劣化とその影響
ジョリパットの耐候性が低下すると、紫外線のダメージに耐えられなくなり、色あせが生じます。
これは、ジョリパットに含まれる顔料が紫外線で劣化するために起こる現象です。
色あせを感じたら、ジョリパットの耐久性が落ち始めている可能性があるため、専門業者による調査を検討しましょう。
ジョリパット外壁のメンテナンスには、適切な時期の把握と劣化症状の早期発見が重要です。
次に、ジョリパット塗装の成功に欠かせないポイントを見ていきましょう。
□ジョリパット塗装の成功の鍵!重要な3つのポイント
ジョリパット塗装を成功させるためには、以下の注意点を守りましょう。
1:弾性塗料の使用NG
ジョリパット塗装では、弾性塗料や伸縮性塗料は避けるべきです。
これらの塗料は、細かな凹凸に空気が残り、時間が経つと膨れの原因になる可能性があります。
これにより、外観と耐久性の両方が損なわれる恐れがあります。
2:高圧洗浄の重要性
塗装前の高圧洗浄は必須です。
ジョリパットの細かい凹凸に汚れが残ると、後の塗装工程で問題が生じるため、適切な水圧で丁寧に洗浄することが重要です。
3:ひび割れ補修のデリケートさ
ひび割れの補修は慎重に行う必要があります。
ジョリパットの繊細な質感を保つため、補修材の使用には注意が必要です。
大きなひび割れでは、補修跡が目立ってしまう恐れがあります。
ジョリパットは個性的な外観を演出できますが、同時に繊細であるという特徴を持ちます。
繊細である性質を頭に入れ、劣化に気づいたら早めのメンテナンスを心がけましょう。
適切に外壁を見て、適度なタイミングでメンテナンスを施すことが大切ですよ。
□まとめ
ジョリパットは、その特性と魅力により、住宅の外壁において優れた選択肢を提供します。
しかし、その魅力を最大限に引き出すためには、適切なメンテナンスと注意が不可欠です。
外壁の塗り替え時期の理解、紫外線による色あせへの対策、そして塗装時の注意点を把握することが、美しい外観と長期的な耐久性を保つために欠かせません。
ジョリパット外壁を選ぶことは、単に新しい材料を採用するだけでなく、その維持管理における知識と意識も要求される選択です。
適切なケアを心がけ、住宅の美しさを長く保ちましょう。