塗装の下地処理の要!プライマーとシーラーの違いを理解する
2024.04.20 (Sat) 更新
プライマーとシーラーの違いについて理解することは、塗装工事の成功にとって不可欠です。
プライマーとシーラーは、一見似ているように思えますが、その目的と機能には大きな違いがあるのです。
本記事では、この二つの材料の違いを詳しく掘り下げ、塗装工事におけるそれぞれの重要性について解説します。
□プライマーとシーラーの違い
プライマーとシーラーは、ともに塗装前の下地処理に欠かせない材料ですが、その役割には以下のような明確な違いがあります。
*プライマーの役割
プライマーは、塗装面の下地を準備し、塗料の密着性を向上させるために使用されます。
主に、塗装面に対して一種の「接着剤」の役割を果たし、最終的な塗装の品質と耐久性を向上させることが目的です。
*シーラーの機能
シーラーも密着性の向上に貢献しますが、その主な機能は、塗装の吸収を抑え、経年劣化した下地からの塗料の吸い込みを防ぐことです。
これにより、色ムラを防ぎながら、塗装の仕上がりを均一に保てるようになります。
*両者の適用場面
プライマーは主に新しい下地や修正が必要な部分に適用され、シーラーは既存の塗装面や吸収性が高い材料に使用されることが多いです。
また、一部の製品ではプライマーとシーラーが一体化されたものもあり、用途に応じて最適な選択が求められます。
□シーラーの種類と選び方
シーラーには水性タイプと油性タイプの大きな分類があり、それぞれに以下のような特徴があります。
1:水性シーラー
水性シーラーは、下地に浸透後、水分が蒸発して塗膜を形成します。
劣化が少ない下地に適しており、臭いが少ないため室内塗装にも最適です。
2:油性シーラー
油性タイプは、浸透性が高く補強効果に優れており、劣化が激しい塗装面にも向いています。
乾燥時間が短いものの、臭いが強いのがデメリットです。
3:機能性シーラーの存在
上記以外にも、ヤニ止めシーラーやカチオンシーラー、コンクリート強化シーラーなど、特定の問題に対応する機能性シーラーもあります。
塗装の目的や下地の状態に合わせて選ぶことが重要です。
□まとめ
プライマーとシーラーは、どちらも塗装工事の品質を左右する重要な役割を持っています。
適切な材料を選び、適切な方法で使用することで、塗装は長持ちし、見た目も美しく保たれます。
プライマーは下地の密着性を、シーラーは塗料の吸収を制御することで、それぞれが塗装の仕上がりと耐久性を高めるために不可欠です。