外壁塗装でピンホールができる原因は?引き起こる問題と対処法!
2024.07.17 (Wed) 更新
外壁塗装は、住まいの外観を美しく保ち、大切な家を雨風から守るための重要なメンテナンスです。
しかし、せっかく塗装をしても、仕上がりにピンホールが発生してしまうと、せっかくの美観を損なうだけでなく、思わぬトラブルに繋がる可能性も。
この記事では、ピンホールが発生する原因から、それが引き起こす問題点、そして発見した際の具体的な対処法まで解説します。
目次
□外壁塗装でピンホールができる原因8選
外壁塗装でピンホールが発生してしまう原因は、大きく分けて以下の8つが挙げられます。
ほとんどは施工不良(塗装作業時の不備)に起因しています。
1:塗料の薄め過ぎ
塗料は、水や溶剤で薄めて使うものがほとんどです。
しかし、規定よりも薄めて使用すると、塗料の粘度や成分が不足し、乾燥時に空気が入り込みやすくなり、表面にピンホールとして浮き出てしまうことがあります。
2:塗膜が厚すぎた
下塗りや中塗りの段階で塗料を厚塗りしすぎると、塗料が内部までなかなか乾きません。
そのままの状態の上塗りをしてしまうと、塗料同士の密着が悪くなり、ピンホールが発生する原因となります。
3:乾燥中の気温が低すぎる
塗料は、気温が低いと乾燥しにくく、内部に空気が入り込みやすくなります。
特に、製品の規定より低い温度下での塗装は、乾燥に時間がかかるため、ピンホールが発生しやすくなります。
塗装作業を避けるべき気温は製品によって異なりますが、5℃以下が目安です。
4:乾燥不足のまま重ね塗りをした
下塗りや中塗りの乾燥が不十分なまま次の工程の塗装を行うと、塗料の密着が悪くなり、空気が混ざる原因になります。
気温だけでなく、メーカーの規定する乾燥時間を守って塗装することが大切です。
5:塗装面に汚れが残っていた
下地に水分や油分、ゴミ等が付着していると、不純物となってピンホール発生の原因となります。
プロは塗装前に必ず洗浄やヤスリがけなどの処理を行い、下地を塗装に適した状態にします。
6:道具の選択や塗装の腕が悪かった
塗装に用いる刷毛、ローラー、スプレーガンなどは、塗料の粘度に合ったものを使用する必要があります。
また、道具の扱いが未熟な職人が塗装すると、塗装面に泡が発生し、乾燥後にピンホールになる場合があります。
7:塗装前から穴があった
塗装する前の下地に穴が多数あると、溜まった空気が逃げていくときに穴があき、乾燥後にピンホールとなります。
これを避けるために、塗装前には表面の穴や凹凸の除去(下地処理)を念入りに行うことが重要です。
8:塗装中や直後に地震・大雨があった
塗料の乾燥が十分でない間に、建物が揺れたりひどく濡れたりした場合にもピンホールができることがあります。
□ピンホールが引き起こす3つの問題
外壁にピンホールが発生すると、見た目の悪化だけでなく、以下のような深刻な問題を引き起こす可能性があります。
1:外観が悪くなる
せっかくお気に入りの外壁に仕上げても、ピンホールが多数表面に発生すると、見た目が悪くなってしまいます。
特に、白い外壁や明るい色の外壁では、ピンホールが目立ちやすく、せっかくの美観を損なってしまう可能性があります。
2:塗膜の劣化スピードが早まる
ピンホールができると、穴から雨水が内部に入り込み、塗膜の劣化スピードを早めてしまいます。
雨水は、塗料の成分を溶かし、塗膜を剥がす原因になります。
また、ピンホールから浸入した雨水は、外壁内部に溜まり、腐食やカビの発生を招く可能性もあります。
3:塗膜が剥がれる
ピンホールの穴から内部に浸入した雨水が、内側から塗膜を押し出してしまい、塗膜が剥がれてしまう可能性があります。
塗膜が剥がれると、外壁の防水機能が低下し、雨漏りの原因にも繋がります。
また、剥がれた塗膜の下にカビが発生したり、外壁が腐食したりすることもあります。
□ピンホール発見時の具体的な対処法
せっかく外壁塗装を行っても、ピンホールが発生してしまうことはあります。
もしピンホールを発見した場合、どのように対処すれば良いのか、具体的な対処法をご紹介します。
1:保証書を確認する
施工不良の可能性が高いと判断できた場合は、すぐに業者に連絡するのではなく、まずは保証書を確認しましょう。
保証書には、保証期間、保証の範囲、必要な手続き方法などが記載されています。
保証期間内であれば、施工不良で起こった不具合は修正や再施工が保証されていることが多いです。
2:施工業者に依頼する
保証書を確認し、保証範囲である可能性が高いと確認できたら、施工業者に連絡しましょう。
その際、ピンホールの位置や状態を明確に伝え、写真や動画で状態を撮影しておくと、具体的な状況を伝えやすくなります。
通常、業者の施工不良によってピンホールが発生している可能性が高く、なおかつ保証範囲内であれば、無料で修正や再施工をしてくれるはずです。
3:第三者機関に相談する
施工業者との話し合いで解決しない場合や、施工業者の対応に問題がある場合は、消費者センターや弁護士などの第三者機関に相談することも対処の一つです。
外壁塗装に関するトラブルを相談できる第三者機関を利用しましょう。
中立的な立場からの評価を得ることで、より適切な解決策を見つけられますよ。
□まとめ
外壁塗装後のピンホールは、見た目の悪化だけでなく、塗膜の劣化スピードの加速、塗膜の剥がれといった深刻な問題を引き起こす可能性があります。
ピンホールの原因には、塗料の薄め過ぎ、厚塗り、乾燥中の気温が低すぎるなど、さまざまな要因が考えられます。
もしピンホールを発見した場合、まずは施工不良かどうかを確認し、保証書を確認しましょう。
保証範囲内であれば、施工業者に修正や再施工を依頼できます。
外壁塗装後のピンホールは放置すると、より深刻な問題に繋がる可能性があります。
適切な対処法を理解し、早めに対処することで、大切な家を長持ちさせられますよ。
当社は、大府市・豊明市・岡崎市で外壁塗装を行っております。
一級塗装技能士による高品質な施工と保証制度の完備が魅力ですので、塗装をお考えの方はぜひご相談ください。