雨漏り箇所の見つけ方を原因別に解説!自分でできる応急処置も
2024.08.04 (Sun) 更新
雨漏りが発生すると、原因や適切な対処法がわからず、不安と困惑に陥ることが多いでしょう。
特に、自分でできる応急処置を知りたいと思っている方々には、早急な対応が求められます。
雨漏りを放置すると建物に深刻な影響を与え、修理費用も増大する可能性があります。
そのため、この記事では雨漏りの原因を特定し、適切な対処法を詳しく解説します。
これにより、皆様の不安を解消し、安心して生活できるようになることを目指しています。
目次
□雨漏り箇所の見つけ方!
雨漏りの原因を特定するためには、まずどこから雨水が浸入しているのかを見つけることが必要です。
以下の方法を使って、雨漏り箇所を見つける手順を解説します。
1:視覚的な確認
雨漏り箇所を見つける最も簡単な方法は、視覚的な確認です。
外壁や屋根を直接目で確認し、瓦のずれやひび割れ、外壁の亀裂などをチェックします。
この方法は手軽で迅速に行える利点がありますが、内部の構造的な問題は確認できない場合があります。
そのため、他の方法と併用することが望ましいです。
2:散水調査
散水調査は、屋根や外壁に水をかけて、どの部分から雨漏りが発生するかを確認する方法です。
水をかけることで、雨水がどのように浸入するかを特定しやすくなります。
この方法は正確性が高いですが、建物や周囲への影響を考慮しながら慎重に行う必要があります。
3:ドローン調査
ドローンを使用して、屋根や高所の外壁を撮影し、雨漏り箇所を確認する方法です。
高解像度カメラを搭載したドローンで詳細な画像を撮影することで、視覚的に確認しにくい部分も調査できます。
ただし、天候や風の影響を受けやすいため、条件の良い日を選んで実施する必要があります。
4:その他の調査方法
赤外線サーモグラフィー調査やガス検査も有効です。
赤外線サーモグラフィーは、雨水が浸入した部分の温度変化を捉えることで、雨漏り箇所を特定します。
ガス検査は、無害なガスを注入して漏れ出る箇所を特定する方法です。
□雨漏り箇所を見つけたら応急処置!
雨漏り箇所が特定できたら、早急に応急処置を行うことが重要です。
放置すると建物に深刻な被害をもたらす可能性があります。
ここでは、自分でできる応急処置の方法を解説します。
*防水テープで補修する
防水テープは、手軽に使える応急処置の一つです。
以下の手順で防水テープを使った補修方法を実践してみましょう。
1:テープを貼る場所を掃除する
まず、補修する場所の汚れや水分をしっかりと拭き取り、乾燥させます。
汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤で拭き取ると良いでしょう。
2:テープをゆっくり貼る
次に、防水テープを貼ります。
空気が入らないように、シワを作らないように、ゆっくりと少しずつ貼っていきましょう。
3:テープをしっかり押さえる
最後に、テープを上からしっかりと押さえて密着させます。
これで、防水テープの補修は完了です。
*コーキングで補修する
コーキングは、ひび割れや隙間を埋めるための樹脂を使った補修方法です。
以下の手順でコーキングを行います。
1:コーキング部分を掃除する
まず、補修する部分を掃除します。
汚れや古いコーキング剤を取り除き、清潔にします。
2:マスキングテープを貼る
補修部分の周りにマスキングテープを貼り、作業箇所を囲みます。
3:プライマーを塗る
プライマー(下地材)を塗布し、コーキング剤の密着性を高めます。
4:コーキング剤を注入する
コーキングガンを使って、ひび割れや隙間にコーキング剤を注入します。
5:ヘラで表面を整える
コーキング剤を注入した後、ヘラを使って表面を滑らかに整えます。
6:マスキングテープをはがす
コーキング剤が乾く前にマスキングテープをはがし、作業を完了します。
*応急処置を行う際の注意点
応急処置を行う際には、いくつかの注意点があります。
特に屋根の上で作業を行う場合は、以下の点に留意してください。
・晴れていて風が穏やかな日を選ぶ
・必ず2人以上で作業する
・屋根が乾いていることを確認する
・屋根の端を歩かない
少しでも危険を感じたら無理をせず、専門会社に依頼することをお勧めします。
応急処置をすることで、雨漏りの被害を最小限に抑えられますが、最終的には専門会社による修理が必要です。
□雨漏りの修理方法!適切な修理で安心を!
雨漏りの原因が特定できたら、適切な修理方法を選ぶことが重要です。
雨漏りが発生した箇所に応じて、最適な修理方法が異なりますので、ここではそれぞれの修理方法について詳しく解説します。
1:屋根の修理
屋根からの雨漏りには、さまざまな原因が考えられます。
以下に代表的な修理方法を紹介します。
・棟板金交換工事
スレートや金属屋根では、棟板金の不具合が原因で雨漏りが発生することがあります。
この場合、既存の棟板金と下地材を新しいものに交換します。
錆びにくく抜けにくいビスを使用することで、耐久性が向上します。
・谷樋の交換工事
屋根の形状が複雑な場合、谷樋からの雨漏りが発生することがあります。
谷樋にガルバリウム鋼板が使用されている場合、劣化が見られたら交換が必要です。
・漆喰詰め直し工事
瓦屋根では、棟瓦の土台である漆喰の劣化が雨漏りの原因となることがあります。
この場合、漆喰を詰め直して修理します。
・ルーフィング材の交換
屋根全体の防水を担うルーフィング材の劣化が原因で雨漏りが発生することもあります。
この場合、15~20年を目安にルーフィング材を交換することが推奨されます。
2:ベランダ・バルコニーの修理
ベランダやバルコニーの床から雨漏りが発生する場合には、防水工事が必要です。
以下に代表的な修理方法を紹介します。
・防水工事
床の劣化が原因で雨漏りが発生している場合、防水工事を行います。
下地の状態に応じて、最適な工事方法を選びましょう。
・排水口の掃除と補修
排水口の詰まりや劣化が原因で雨漏りが発生することがあります。
この場合、排水口を掃除し、必要に応じて補修を行います。
・笠木・シーリングの補修
笠木やシーリングの破損が原因で雨漏りが発生することもあります。
この場合、シーリング工事や笠木の補修を行います。
3:外壁の修理
外壁の目地やサッシ周りからの雨漏りには、以下の修理方法があります。
・シーリング打ち替え工事
目地から雨漏りが発生している場合、シーリング材を打ち替えることで修理します。
ただし、玄関周りやサッシ周りでは、増し打ち工事が適しています。
・目地の増し打ち工事
玄関周りやサッシ周りの目地では、打ち替えではなく増し打ちを行うことで、シーリング材の劣化を防ぎ、雨漏りを防ぎます。
□まとめ
この記事では、雨漏りの原因特定から応急処置、そして最終的な修理方法までを詳しく解説しました。
まず、雨漏り箇所を見つけるためには視覚的な確認や散水調査、ドローン調査などの方法を駆使します。
次に、雨漏り箇所が特定できたら、防水テープやコーキングを使って応急処置を行います。
最後に、雨漏り箇所に応じた適切な修理方法を選び、屋根や外壁、ベランダなどの部位に応じた修理を行います。
これらの手順をしっかりと踏むことで、雨漏りの被害を最小限に抑え、不安を解消し、安心して生活できるようになるでしょう。
雨漏りに困った際には、この記事を参考にして、迅速かつ的確な対処を心掛けてください。
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