陸屋根とは?メリット・デメリットと水勾配の重要性について紹介します
2024.09.12 (Thu) 更新
陸屋根は、近年人気が高まっている屋根の形状の一つです。
マンションや商業施設だけでなく、戸建て住宅でも採用されるケースが増えています。
デザイン性や機能性、屋上スペースの有効活用など、魅力的な点はたくさんありますが、一方でメンテナンス費用や雨漏りのリスクなど、注意すべき点も存在します。
この記事では、陸屋根の基礎知識からメリット・デメリット、水勾配の重要性まで解説します。
これから家を建てる予定で、陸屋根を採用するか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
□陸屋根とは?
陸屋根とは、屋根の勾配がほとんどない、平らな屋根のことを言います。
一般的な瓦屋根やスレート屋根と比べて、水平に近い形状が特徴です。
昔はマンションや商業施設などに使われることが多かったですが、近年では戸建て住宅でも採用されるケースが増えています。
1: 陸屋根の特徴
陸屋根の特徴は、その名の通り、屋根の勾配がほとんどないことです。
一般的な瓦屋根やスレート屋根は、雨水をスムーズに排水するために、ある程度の勾配が付けられています。
しかし、陸屋根は勾配がほとんどないため、雨水は排水口に向かってゆっくりと流れていきます。
そのため、水勾配の設計や施工が非常に重要になります。
2: 陸屋根の歴史
陸屋根の歴史は古く、古代エジプトやメソポタミア文明の時代から存在していました。
当時は、日差しを避けるためのシェルターとして、平らな屋根が用いられていました。
その後、ヨーロッパやアメリカで近代建築が発展するにつれて、陸屋根は建築様式の一つとして確立されました。
日本では、戦後、高度経済成長期にマンションや商業施設の建設が活発化し、陸屋根が広く普及しました。
3: 陸屋根の読み方
陸屋根の読み方は、かつては「ろくやね」と読むのが一般的でした。
しかし、近年では「りくやね」と読む方が主流になってきています。
「陸」という漢字は「平らな場所」という意味があり、「勾配のある屋根」に対して「陸屋根」は「平らな屋根」を意味するからです。
そのため、現在の辞書では「陸屋根」は「りくやね」と記載されています。
□陸屋根のメリット・デメリット
陸屋根は、デザイン性や機能性など、多くのメリットがあります。
一方で、メンテナンス費用や雨漏りのリスクなど、デメリットも存在します。
ここでは、陸屋根のメリットとデメリットを解説します。
*陸屋根のメリット
陸屋根には、以下のようなメリットがあります。
1: 屋上スペースの有効活用
陸屋根の最大のメリットは、屋上スペースを有効活用できることです。
屋上庭園や、バーベキュー、太陽光発電など、様々な用途に利用できます。
特に、都市部では土地が狭いため、屋上スペースを有効活用することで、生活空間をより広げることができます。
2: 建築スペースの確保
陸屋根は、勾配のある屋根と比べて、屋根の傾斜部分がないため、建築スペースを広く確保できます。
そのため、同じ面積の土地でも、陸屋根を採用することで、より広い空間の住宅を建てることができます。
3: メンテナンスのしやすさ
陸屋根は、勾配のある屋根と比べて、メンテナンスがしやすいというメリットがあります。
屋根の勾配がないため、足場を組む必要がなく、作業員が安全に作業できます。
また、屋根全体を見渡せるため、傷みや劣化に早く気づくことができます。
*陸屋根のデメリット
陸屋根には、メリットだけでなく、以下のようなデメリットも存在します。
1: メンテナンス費用が高い
陸屋根のメンテナンスは、一般的な瓦屋根やスレート屋根と比べて、費用が高くなる傾向があります。
陸屋根は防水層が重要な役割を果たしており、定期的なメンテナンスが必要になります。
防水層の劣化は、雨漏りなどのトラブルに繋がるため、適切なタイミングでメンテナンスを行うことが重要です。
2: 雨漏りの可能性が高い
陸屋根は、勾配がないため、雨水が排水口に流れにくいという問題があります。
そのため、水勾配の設計や施工が適切に行われないと、雨水が溜まってしまい、雨漏りの原因となる可能性があります。
□水勾配の重要性
陸屋根の設計において、最も重要な要素の一つに「水勾配」があります。
水勾配とは、雨水が排水口に向かって流れるように、屋根に付ける傾斜のことです。
適切な水勾配を付けることで、雨水をスムーズに排水し、雨漏りを防ぐことができます。
1: 水勾配の役割
水勾配は、雨水を排水口にスムーズに流すための役割を果たします。
陸屋根は、勾配がほとんどないため、雨水は排水口に向かってゆっくりと流れていきます。
そのため、適切な水勾配を付けることで、雨水が溜まってしまうのを防ぎ、雨漏りを防ぐことができます。
2: 水勾配を付けない場合のトラブル
水勾配を付けない場合、雨水が溜まってしまい、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。
・防水層の劣化
雨水が溜まると、防水層が常に湿った状態になり、乾燥する時間が失われます。
その結果、防水層が劣化しやすくなり、雨漏りの原因となる可能性があります。
・建物の腐食
雨水が溜まると、建物の木材や鉄骨が腐食する可能性があります。
腐食は建物の強度低下に繋がり、最悪の場合、倒壊の原因となる可能性もあります。
・カビや藻の発生
雨水が溜まると、カビや藻が発生する可能性があります。
カビや藻は健康被害や建物の美観を損なう原因となるため、注意が必要です。
3: ベランダ・バルコニーと陸屋根における適切な水勾配の目安
陸屋根の適切な水勾配は、建物の規模や形状、地域気候などによって異なります。
一般的には、ベランダ・バルコニーでは1/50以上の勾配、陸屋根では1/100~1/200の勾配が推奨されています。
4: 水勾配の確保方法
水勾配は、屋根の構造や仕上げ材によって、様々な方法で確保できます。
例えば、コンクリートスラブの陸屋根の場合、勾配を付けるために、スラブに傾斜を設けたり、排水口側に高さを出すなどの方法があります。
また、防水シートを敷く際にも、勾配を考慮して施工する必要があります。
□まとめ
陸屋根は、デザイン性や機能性など、多くのメリットを持つ一方、メンテナンス費用や雨漏りのリスクなど、デメリットも存在します。
特に水勾配は、雨漏りを防ぐために非常に重要な要素であり、適切な設計と施工が必要です。
陸屋根を採用する際には、メリットとデメリットを比較検討し、専門業者と相談しながら、水勾配など、設計や施工をしっかりと行うことが重要です。
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