外壁塗装で使用されるセラミック塗料とは?種類やメリット・デメリットを知ろう
2024.06.27 (Thu) 更新
外壁塗装は、建物の美観を維持するだけでなく、耐久性を高め、住まいの価値を高める重要な要素です。
近年では、従来の塗料よりも優れた性能を持つセラミック塗料が注目を集めています。
セラミック塗料は、汚れにくく、劣化しにくいという特徴を持ち、長期間にわたって美しい外観を保てます。
この記事では、外壁セラミック塗料の種類や特徴、メリット・デメリットを解説し、読者が最適な塗料を選ぶ手助けをします。
目次
□セラミック塗料とは?
セラミック塗料とは、塗料の中に「セラミック」を混ぜた商品全般の総称です。
セラミックとは、陶磁器やガラス、砂、石など、炭素を含まない非金属物質のことです。
お茶碗に代表されるように、セラミックは非常に硬く、汚れにくく、劣化しにくいという特徴を持っています。
セラミック塗料は、これらの特徴を生かして、外壁塗装に用いられるようになりました。
従来の塗料よりも汚れにくく、耐久性が高いことから、近年では多くの住宅で採用されています。
セラミック塗料は、その成分や特性によってさまざまな種類に分類されます。
代表的な種類としては、以下の3つが挙げられます。
1:石材調塗料
石材調塗料は、天然石や陶磁器などを細かく砕いた「着色骨材」を混ぜて、石材のような風合いを表現した塗料です。
自然な風合いが特徴で、高級感のある仕上がりを実現できます。
2:低汚染・親水性塗料
低汚染・親水性塗料は、セラミック成分の中に、水と親和性のある「シリカ」を配合した塗料です。
シリカは、汚れを水と一緒に洗い流す効果があり、外壁を清潔に保てます。
3:断熱効果塗料
断熱効果塗料は、セラミック成分の中に、熱を反射する性質を持つ「セラミック微粒子」を配合した塗料です。
セラミック微粒子は、外からの熱を反射することで、室内の温度上昇を抑え、省エネ効果を発揮します。
□外壁セラミック塗装の種類と特徴
外壁セラミック塗装は、主に上記の3種類に分類されます。
それぞれの塗料は、特徴や効果が異なります。
*石材調塗料
石材調塗料は、その名の通り石材のような風合いを表現できる塗料です。
天然石や陶磁器などを細かく砕いた着色骨材を混ぜることで、自然な風合いを実現します。
1:メリット
石材調塗料は、天然石のような風合いを出せるため、高級感のある仕上がりを実現できます。
また、石材調塗料は、さまざまな色や模様の塗料があるため、建物のデザインに合わせて、最適な塗料を選べます。
2:デメリット
石材調塗料は、他の塗料と比べて、価格が高価なのがデメリットといえます。
また、石材調塗料は他の塗料と比べて、施工が難しいため、熟練した職人に依頼する必要があります。
*低汚染・親水性塗料
低汚染・親水性塗料は、汚れが付きにくく、雨で洗い流される効果がある塗料です。
セラミック成分の中に、水と親和性のある「シリカ」を配合することで、汚れを水と一緒に洗い流す効果を発揮します。
1:メリット
低汚染・親水性塗料は、汚れが付きにくいので、外壁を清潔に保てます。
また、汚れが付きにくいので、メンテナンスの手間が省けます。
2:デメリット
低汚染・親水性塗料は、他の塗料と比べて、価格が高価です。
また、低汚染・親水性塗料の効果は、経年劣化によって薄れていく場合があります。
*断熱効果塗料
断熱効果塗料は、外壁の断熱性を高める効果がある塗料です。
セラミック成分の中に、熱を反射する性質を持つ「セラミック微粒子」を配合することで、外からの熱を反射し、室内の温度上昇を抑えます。
1:メリット
断熱効果塗料は、外壁の断熱性を高めることで室内の温度上昇を抑え、冷暖房の効率を高めます。
また、断熱効果塗料は室内の温度差を小さくすることで、快適な住環境を実現します。
2:デメリット
断熱効果塗料は、他の塗料と比べて、価格が高価です。
また、断熱効果塗料は外壁の断熱性を高める効果はありますが、室内の温度を完全にはコントロールできません。
□セラミック塗装のメリットとデメリット
メリット・デメリットを理解した上で、最適な塗料を選ぶようにしましょう。
*メリット
1:汚れが付きにくい
セラミックは、表面が滑らかで、親水性を持つため、汚れが付きにくいです。
また、汚れが付着しても、雨で洗い流されやすいという特徴があります。
2:耐候性・耐薬品性・耐紫外線性が高い
セラミックは、化学的に安定した物質であり、耐候性・耐薬品性・耐紫外線性に優れています。
そのため、外壁塗装に用いることで、長期間にわたって美観を維持できます。
3:デザイン性が高い
セラミック塗料は、色や模様のバリエーションが豊富です。
そのため、建物のデザインに合わせて、最適な塗料を選べます。
*デメリット
1:ひび割れしやすい
セラミック塗料は、塗膜が固いため、他の塗料と比べて、ひび割れしやすいというデメリットがあります。
特に、地震や台風などの強い衝撃を受けた場合に、ひび割れが発生しやすいです。
2:カラーバリエーションが少ない
セラミック塗料は、基本的には白系の塗料です。
そのため、カラーバリエーションが少なく、希望の色が選べない場合があります。
3:施工が難しい
セラミック塗料は、塗膜が固いため、他の塗料と比べて、施工が難しいです。
そのため、熟練した職人に依頼する必要があります。
当社は、大府市・豊明市・岡崎市で一級塗装技能士による外壁塗装を行っておりますので、お困りの方はぜひご相談ください。
□まとめ
この記事では、外壁セラミック塗料の種類や特徴、メリット・デメリットについて解説しました。
セラミック塗料は、汚れにくく、耐久性が高いという特徴を持つ一方で、価格が高く、施工が難しいというデメリットも持ち合わせています。
最適なセラミック塗料を選ぶためには、建物の構造や用途、予算などを考慮し、それぞれの塗料の特徴を比較検討することが重要です。