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外壁塗装が必要ない家はある?いつかは必要?劣化サインとメンテナンス時期も解説

コラム

2024.12.17 (Tue) 更新

マイホームを建ててから数年経ち、そろそろ外壁塗装の時期かな?と漠然と考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、「外壁塗装は本当に必要なのか」「いつやればいいのか」「費用もかかるし、できれば避けたい」など、様々な疑問や不安があると思います。
この記事では、外壁塗装が必要ない家の特徴や、外壁塗装が必要になるサイン、そして適切なメンテナンス時期について解説します。

外壁塗装は本当に必要?

外壁塗装は、家の寿命を左右する重要なメンテナンスですが、すべての家に必要というわけではありません。
外壁の素材によっては、塗装をしなくても長持ちするケースもあるのです。

1:レンガ

外壁がレンガでできている場合は、塗装を行わなくても問題ありません。
なぜなら塗装を実施しなくても、レンガ自体が長持ちしやすい素材であるからです。
レンガの耐用性は非常に高いことで知られており、中には50年を超えても頑丈に家を守り続けてくれるケースも少なくありません。

一方、塗料は10〜15年ほどで劣化するため、レンガよりも耐用年数が短いです。
そのため、レンガの家には外壁塗装を行う必要性はさほどないでしょう。

2:タイル

外壁がタイルでできている家も、基本的に塗装しなくても問題ありません。
なぜならタイルは30年以上耐える丈夫な素材であるからです。

タイルでできた外壁に塗装を実施するというのは、むしろリスキーだと言えます。
なぜならタイルに塗装を行うと、「塗膜」と呼ばれる塗料を塗った際にできる膜がだんだんと劣化していき、見た目の印象が損なわれるからです。
したがって外壁がタイルでできている場合は、塗装を行わない方が良いでしょう。

3:樹脂系サイディング

外壁が樹脂系サイディングでできている場合も、塗装の必要はありません。
樹脂系サイディングも耐久性が高く、塗装なしでもしっかりと長持ちしてくれるためです。

なお、同じサイディングであっても、窯業系サイディングや木質系サイディングは樹脂系サイディングよりもやや丈夫さに欠けます。
したがって窯業系サイディングなどの場合は、塗装や定期的な塗り替えが必要となります。

外壁塗装を怠るとどうなる?

外壁塗装は、家の見た目を美しく保つだけでなく、雨風や紫外線から家を守る重要な役割を担っています。
塗装を怠ると、外壁の劣化が進行し、ひび割れや剥がれなどが発生しやすくなり、最終的には家の寿命を縮めることにもつながります。

1:結果的に総合的な費用は増える

外壁の塗装を怠っていると、最終的に直面する問題は、総合的な費用が増えることです。
外壁の放置状態で深刻なトラブルが生じてから修理を行うと、全体的な費用が増えます。

外壁の塗装を行わないことで費用を節約できるのではないかと考えるかもしれませんが、長期的に見れば大きな誤解です。
外壁の劣化が進行してしまった場合、単なる塗装作業では修復できなくなります。
その結果、外壁材の交換や最悪の場合は建物の骨組みである躯体の修理や再建などが必要となることもあります。

定期的に塗装による保護を行っていれば防げたトラブルが発生し、塗装以上の大規模な工事が必要になり、費用も一層増えることになります。

2:防水効果がなくなる

外壁の耐久力を低下すると雨の日の外壁、雨樋、屋根に大きな影響が出ます。
外壁の耐久力を守っているのは、塗料の特性による防水効果です。
定期的に塗料で防水性を保つことにより、雨、風、紫外線などの外部からの劣化要因から壁面をしっかりと保護してくれます。
耐久力が低下すると、外壁にはひび割れ、浮き、剥がれ、チョーキング現象など、さまざまな劣化症状が現れます。

外壁の劣化だけであればまだましですが、外壁の塗膜の劣化を放置すると、建物内部の構造も劣化が進んでしまいます。

3:室内が極端に寒くなったり暑くなったりする

放置してしまうと、ひび割れから隙間風が入り込み、室温の調節が困難になります。
真夏には外部の熱気が室内に入り込んで暑くなり、真冬には冷気が侵入していても追いつかないほど寒くなり、塗装の種類によっては紫外線をカットする効果や断熱効果があります。
そのため、塗装が劣化していると冷房や暖房の効果が低下するだけでなく、他のトラブルも発生してしまう可能性があります。

4:シロアリによる被害を受けやすい

塗装が行われていなかったり、塗装がはがれたまま放置されていたりすると家の外壁が無防備な状態になることがあります。
外壁が十分に保護されていない状態が続くと太陽光、強風、大雨などによって外壁にダメージを与え、シロアリが侵入しやすくなってしまいます。
シロアリは木材を餌とするため、外壁がシロアリに侵されると、建物の構造そのものが損傷し、最悪の場合、倒壊の危険性も考えられます。

外壁塗装の適切な時期は?

外壁塗装は、適切な時期に行うことが大切です。

1:外壁の劣化サインが見られた時

外壁に以下の様な劣化サインが見られる場合は、外壁塗装が必要なサインです。

・チョーキング現象
外壁を触ると白い粉がつきます。

・色あせ
外壁の色が薄くなったり、ムラになったりします。

・ひび割れ
外壁に細かい亀裂が入っています。

・剥がれ
外壁の塗膜が剥がれている状態です。

・浮き
外壁の塗膜が浮き上がっている状態です。

・サビ
外壁にサビが発生している状態です。

これらのサインは、外壁が劣化していることを示しています。
放置すると、雨漏りやシロアリ被害などの深刻なトラブルに繋がる可能性があるため、早めの塗装がおすすめです。

2:塗料の耐用年数が切れる時

使用する塗料によって耐用年数が異なりますが、7~10年が一般的な塗料の寿命とされており、最近では15年持つとされるものも登場しました。
これを過ぎると防水性や耐久性が低下し、外壁が雨水や紫外線の影響を受けやすくなってしまいます。

もし可能であれば現在の外壁に使われている塗料の種類とその耐用年数を調べ、前回の塗装がいつだったのか確認してちょうど良い再塗装の時期を検討してみましょう。

3:季節の影響も考慮

外壁塗装に適した季節は春(3月~5月)と秋(9月~11月)です。
この時期は気温や湿度が安定しており、塗料が乾きやすく作業がスムーズに進むため、高品質な仕上がりが期待できます。

反対に、夏の猛暑や湿度の高い梅雨の時期、気温の低い冬は避けた方が無難でしょう。

まとめ

この記事では、外壁塗装が必要ない家の特徴や、外壁塗装が必要になるサイン、そして適切なメンテナンス時期について解説しました。
外壁塗装は、家の寿命を左右する重要なメンテナンスです。
適切な時期に適切なメンテナンスを行うことで、家の価値を守り、安心して長く住み続けられる家を実現できます。

外壁の状態に不安を感じたら、専門業者に相談し、適切なアドバイスを受けることをおすすめします。

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